犬の話

2021年3月 9日 (火)

ブリーダー 2

これは私の強い考えなのですが、ブリーダーは職業であってはならないと考えています。
つまり、犬を繁殖することが「仕事」「生活の糧」であるべきではない、と私は強く思うのです。
自分の職業はブリーダーである、と言う方々には大いなる疑問をもちます。
アメリカでお付き合いのある、私が尊敬するブリーダーたちは、皆、犬は趣味の範囲であって生活のための仕事は別にちゃんと持っています。
日本でも、極々(!強調)少ないと思われる真面目なブリーダーたちは、犬の繁殖が生活の糧ではありません。
真面目に繁殖に取り組むと、お金は儲かりません。
扱うのは命ですから、その命に対して責任が常にあり、誰かに売ったらそれで終わりではないし、そうすべきではないと思っています。

一腹子犬が生まれて全て売れれば、まとまった金額になって儲かった気になると思うのですが、冷静に長い目で見たら儲かりなんてしないんです。
1頭のメスがお産できる数は限られますし(これもいずれ制限がつきます)その親犬の一生のうちの数年ですから、言い方は悪いのですが、いずれ子犬を産まない(産めない)タダメシ食いを長い間養うことになります。
その経費、自分の生活費のために、さらに産んでくれるメス犬を補強し、、、とやっていくから(ある意味自転車操業)そのへんのブリーダーは山のような数の犬を抱えるのではないでしょうか。

子犬を売ってお金にして、それを生活の糧としている人たちは「コマーシャルブリーダー」(commercial breeder)です。
典型は、自家繁殖のペットショップみたいなもの、と考えればわかりやすいかもしれません。
ペットショップではなくても、このタイプのブリーダーはたくさんいます。
毎年出産があって、定期的に子犬がいます。年に複数回お産があることも珍しくありません。
この手のブリーダーで規模が大きくて犬の数もたくさんいて(時に数犬種)年中お産があるのが、子犬工場=パピーミル(puppy mill)です。
そこまでいかずとも、真面目に犬種の勉強もせずに、片手間に家庭で繁殖をしてお小遣い稼ぎのようにしている人たちはバックヤードブリーダー(backyard breeder)私はよく「裏庭」と呼んでいます。(笑)
うち子の赤ちゃんが見たい、ちょっと生ませてみたい、的な人は素人ブリーダー。

ブリーダーという言葉ひとつでも、こうやっていろいろいるんです。(苦笑)
じゃぁ、真面目なブリーダーはなんと言えばいいんでしょうね。。。
シリアス(serious)ブリーダーという言い方をよく目にしたり耳にしたりするのですが、なんか私、この言葉の響きがあまり好きではないというか、ちょっと違和感を覚えます。
ちなみに英語だと reputable(評判がいい、信頼できる)breeder とか、responsible(信用できる、信頼できる)breeder、あるいは ethical(道徳的な、倫理にかなった)breeder という言葉が使われることが多いです。
responsible は、責任(responsibility)あるという意味あいもあるので、いい言葉だな、と思ったりするんですが、真面目で良いブリーダーを一言で表す良い日本語ってないですかね?

長くなりましたが、ブリーダーを見極める話、よくよく見たら5年半前の昔「繁殖制限」のタイトルで書いていました。
その記事の中にもまたリンクがあって、やはり同じようなことを書いてますね。
言いたいことは時間が経っても基本的に変わらないということで。。
お時間のある方は、過去ログ、読んでくださるとありがたいです。

 

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2021年3月 5日 (金)

とり急ぎの報告

今回飼い主さんを募集していた子犬は、無事に飼い主さんが決まりました。
次の繁殖は、ないかもしれません。
少なくとも、私自身は自分の年齢、家族、生活環境などを考えると残念ながら可能性は低いのが現実です。

この先、私のところも含め、関連する子で先につながる場合があれば、またお知らせします。

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ブリーダー 1

ブリーダー=繁殖者 ですが、一般に言う「ブリーダー」って、どういうイメージなんだろう? と、考えていました。
というのも、子犬を買う一般の方、、、って変な言い方ですが、まぁ、普通の、というか、犬業界に関わらない人々みたいな感じです。
そのような人たちは、どういうふうに考えているんでしょう?

ブリーダーは犬種の番人 という言い方があります。
繁殖について語ろうとなると、奥が深くキリがなくなってしまうのですが。。。

ある犬種を繁殖する人(ブリーダー)は、その犬種を崩さない繁殖をするべきで、繁殖にあたっては、将来の犬種のためにその犬種がより良く発展するよう努力するべきだと私は考えています。
どの犬種にも、その犬種がどうあるべきか、見た目、サイズ、気質、性質などについて細かく定められた「犬種標準」(ブリードスタンダード)があります。
ブリーダーは、自分が手掛ける犬種の犬種標準をまず知り、理解する必要があります。
そして、そこから大きく外れる(例えばまっすぐであるべき部分が曲がっているとか、ありえない毛色が出るとか)ことがないよう、繁殖するオスやメスの見極めをして繁殖しなくてはならないのです。

犬種標準はその犬種の理想像なのですが、100%それに合致した犬はおそらくいません。
少なからず、欠点と言われるものを持っていたり、欠点には至らずともちょっと足りない点があったりするものです。
(例えば耳が付いている位置が少し標準よりズレているとか、指の形が理想とちょっと違うとか)
犬は生き物で工業製品ではないので、設計図通りに間違いなくきちんと出来上がる、ということはまずありえません。
通常、大きな欠点や欠陥がない個体を繁殖に用い、さらに、向上するべく足りない部分を補える、あるいは改良が望めるであろう犬を交配相手に選びます。
同じ犬種だからなんでもいい、という訳ではなく、交配するオスもメスもよく見極める必要があります。
その見極めの方法の一つが、犬種を審査するドッグショーなのです。

ドッグショーに関しても関わっているといろいろあるので、細かい話は割愛しますが、じゃぁ「チャンピオン」というタイトルがついていればなんでもいいのか? というと、これまた話はそう簡単ではありません。
基本はやはり、まず犬種標準を理解し、チャンピオンだろうが何だろうが、犬を見極める知識と目を持っていなくてはなりません。

考え抜いて相手を選び、さらに良い子が生まれることを望んで繁殖をするのですが、何が難しいかというと、全てがこちらが考えた理想通りにはいかない、という点です。
これが設計図通りに製品を作るのとは大きく違う点で、どうしても私たちの考えや手には及ばない「神様の手」があちこちに入ってしまうのです。

理屈はともかく、真面目に繁殖を考えるということは、実に頭の痛いことなのです。
昨年のスタンダードプードルのJKC登録頭数は1,000を超えました。
30年前、1年間の登録数は50くらいだったかと思います。
今はSNSなど見ると、あちこちでスタンダードプードルが生まれています。
もう乱繁殖じゃないの? という感じもするし、実際にみなさん、どのくらい考えて繁殖されているのか、じっくり膝を交えてお話を伺いたい、と思うケースもあります。(苦笑)

一般的には、犬種標準から大きくかけ離れた子たちを見かけることは珍しくありません。
生まれてくる犬には罪はありません。
でも、繁殖する人たちは、少しは考えて繁殖してほしいと思うのです。
犬種を崩すには2代、いや、時には1代で十分です。あっと言う間に犬種標準から大外れになります。ある意味簡単です。
逆に、良くする方は時にとても難しく、一つ二つの欠点を改良するのに何代もかかることすらあります。

長くなるので続きます。

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2021年2月18日 (木)

フランク・サベラ氏

先日、バレンタインの日に「神様」フランク・サベラ氏が亡くなられました。
去年だったか、FBのプードルグループに、彼の誕生日に会いに老人ホームに行ってきた、という人の投稿がありました。

こちらのリンクは、Dog News が彼にインタビューした記事です。
いつのインタビューかわかりませんが、彼の名前にひっかけて「Frankly Speaking」(ざっくばらんな話、あるいは率直に言って、的な意味)というタイトル、なかなか洒落てますね。
彼は昔ダンサーだったという話を耳にしたことがあったのですが、この中では、けっこう詳しく自分の経緯、特に昔ダンサーだったことについて触れています。

このインタビュー記事の後半ではもちろん、プードルに関する大切な話もしています。
ただ、modified continental clip(MCC)というスタイルについてちょっと誤解しているかな? という内容も。
というのは「プードルの犬種標準では足について明確に記載されているのに、このカットだと足(foot)が隠れてしまうことが問題だ」といったことを話しているのですが、MCCはメインコートやトップなどが通常のショーのコンチネンタルよりも短いスタイルなだけで、足はちゃんと見えるのです。
もしかしたら、ヨーロッパで見られるスカンディナビアンのスタイルと誤解しているのではないか?と思ったのですが、それであれば足(foot, feet)とは言わず、脚(leg)もしくは後肢(hind legs)と言ったと思うんですよね。。。
なので、ここは彼が誤解しているか、あるいは足元が覆われていたカットをどこかでみたのか? ですね。

画像は、ティナをMCCにしていた時のものです。
日本だとそのままペットコンチですが、アメリカでは今、このスタイルでショーに出せるようになっています。
それでも、フルコートでトップを上げた通常のショースタイルに比べると不利になるという意見も多く、最初からMCCで出すよりも、一旦CHフィニッシュしてからその上(Grand Champion)を目指すのにMCCにしている人が多い印象です。
全体的に短いコンチで、特徴的なのは頭の作り方。
クラウンと耳の境目をつけてはいけないというカットルールがあります。
日本で言う、いわゆるアフロスタイルのような感じです。
私は頭ばっかり大きく見えて嫌だったので、去年、MCCもやめて短くした時に耳の境を作ってスッキリでした。(笑)

Mcc_tina

それはともかく。
リンクしたインタビュー記事では、ewe neck(ユーネック。決してUネックではないです!)やゲイテールの問題について熱く語っています。もうほんと、ここはなんとかしてほしいところですよ。昨今、リングの中でストレートな綺麗なテールをした犬を見る方が少なくなって、ゲイテールでないと勝てないんじゃないの?という感じになっていますからね。(ユーネックもゲイテールも重大欠点)
顔の重要さについても語っています。
そういえば、彼はジャッジしている時、どんな犬種でも顔にはこだわっていた感じです。
常に手早く、見ていて彼の好みまでわかるようなはっきりしたジャッジをする人でした。

昔のPCAの記事にも書きましたが、とにかく彼はユニークでした。
PCAでは、犬の扱いに手こずるハンドラーに自ら見本を示したのですが、日本でもサルーキのリングで同じことをしました。
ただし、この時はもう彼は自分でリードを持って走るにはやや年配過ぎたのか、同じリングにいた別のハンドラーに「あなたが見本見せてあげなさい」と言ってやらせちゃってましたけど。(笑)
その記事にも書きましたが、初来日の時の部会審査で、落としたくなかったから、サイズ内であることを確認するために(体高を)測った と言う言葉が今でも強く印象に残っています。
ある意味、信念のジャッジだったと思います。


Book
10年ちょっと前、日本に審査に来た時につかまえて、古い本にサインしてもらいました。
RIP。

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2016年1月29日 (金)

Birthday girls

20日に皿ちゃんが7歳に、29日にはリアンが15歳になりました。

皿はまだまだ若いのでバリバリ飛んで歩いていますが、さすがにリアンはお年寄り風情が強くなってきました。

去年の今ごろはまだ放牧場を飛ぶように走っていたのですが、去年の夏過ぎ頃からぐっと年老いた感じになり、今ではトボトボ、テクテク歩く程度です。

鉄砲玉のようにピューっとすっ飛んで消えて行く、という心配がなくなって、そのへんにぽいっと置いていても気楽かな、という感じでもありますが(苦笑)ちょっと寂しいです。

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それにしても、時折、10歳に満たない年齢でスタンダードプードルが亡くなる話を見聞きするのですが、何が原因でそんなに若くで死んじゃうんだろう、、、と、ちょっと不思議です。

今のところ、私の所ではスタンダードの15歳越えは菜々子とリアンだけで、今年11歳になるジャニスがどれくらい頑張るか未知数ですが、私の印象ではプードルはスタンダードも含めて比較的長寿犬種なんですけどね。

リアンの母犬は17歳近くまで生きていたし、ジャニスの父方の祖父も確か17歳くらいの長寿だったはずです。

10歳直前で免疫性疾患を患い、その後ブロートも何度か経験してボロボロだった菜々子でも15歳8ヶ月くらいだったので、10歳に満たずに死なれてしまうのは辛いなぁ、と思います。

先日、David Bowie が亡くなって、時代が1つ終わったような気になっていたら、その数日後には Eagles の Glenn Frey が亡くなりました。Eagles、好きだったなぁ。

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2015年10月27日 (火)

繁殖制限

先日、Yahoo ニュースに「犬の繁殖回数制限へ=悪質ブリーダー排除-環境省」というタイトルで短い記事が配信されていました。

記事によると「環境省は24日、子犬をペットとして販売するブリーダーに対し、親犬への過度な負担を避けるため、年間の繁殖回数を制限する方向で調整に入った。」とのこと。

これは、是非近いうちに必ず実現してほしいです。

実現のためには、各種犬種団体(JKC, KCJ, 日保, コリークラブなど)の協力も必須になりますから、是非協力してほしいと思います。

そして、できればメス犬の繁殖可能年齢の設定や、生涯での出産回数の制限、初回発情での出産も禁止してほしいし、違反した場合の罰則も付けてほしいです。

初回発情での交配・出産禁止を目的にJKCの場合、生後9ヶ月未満の交配は認められないとなっていますが、メス犬が高齢で出産することに関しての制限は今のところありません。同様に、1頭のメスが生涯で何度お産するかについても制限は全くありません。

ブリーダー(とは呼びたくない犬屋/苦笑)は、10歳近くでも平気でお産させたりする人がいますし、こういう人はメス犬が健康で産めるうちは大丈夫なんてうそぶくわけで。。

スタンダードプードルの場合は初回発情が比較的遅く(早くて1歳頃、だいたいが1歳半前後~遅いと2歳)犬屋さんたちは、やっときた最初の発情ですぐに交配して産ませる、ということがけっこうあるようです。

私が今まで知っている中で一番酷かった犬屋(すでにブリーダーとは呼べません)は、1頭のメスに対して初回発情から4年間ちょっとで9連続出産なんて鬼畜なことをやっていました。

当時、この犬屋にはサイトも掲示板もあってネットでは比較的人気のある「ブリーダー」で、産ませればいくらでも子犬が売れるような状態でした。

当時のサイトや掲示板から、1頭のメス犬がどんな頻度でどれくらい出産しているか見ていればわかるはずなのに、このようなことにはその頃のお客様(お取り巻き?)の方々は何も気になさらなかったようです。(謎)

もう1頭いたメスも初回発情から7回連続出産くらいしていましたね。酷い話です。

今はもうこの犬屋さん、いろいろあってたぶん繁殖などやっていないと思いますが、残念なことに似たようなことをやる犬屋は他にもいるわけです。

きれいなサイト、楽しそうなブログ、ママはチャンピオン犬とか、ドッグショーで活躍中!などといった宣伝文句に騙されず、こういう倫理的なところを厳しくチェックしてほしいと思います。

同一のメスを連続で出産させているかどうかなどは、そのブリーダーがサイトやブログに出産情報を出していたり、あるいはブリーダーサイトのようなところに子犬を出していれば、それらをマメにチェックしているとだいたいわかるかと思います。

同じメスがほぼ半年ごとに出産していないか、年柄年中子犬が溢れていないか。

何頭の犬を抱えているのか。(これも大きな問題です)

多種多様な犬種を取りそろえて、犬のデパートになっていないか。

いつも子犬がいる、欲しい時、あるいはちょっと待てば子犬がすぐ入る、多犬種から選べるという「都合の良いブリーダー」と、きちんとした繁殖倫理に基づいた「良いブリーダー」は本来違うのです。

先日書いた記事もそうなのですが、本当にブリーダーを見極めてほしいですし、このような問題に対してきちんとした知識を持ってほしいです。

ちなみに、この時にやりとりをしていた動物のプロの方は、結局、都合のよいブリーダー(犬屋)に何の疑問も持たなかったようで、私は何のために必死でいろいろやりとりをしたのか、その徒労の大きさにガッカリでした。

あちらも、私のようなウルサイ人間とは付き合えないと思ったらしく、すでに音信不通です。(笑)

あれだけ伝えても理解しない・しようとしない・できない相手なら、これ以上話をしても無理だな、と思って残念ですが私は諦めました。

いつか気付いてくれることを願うしかないのですが、、、、たぶん無理でしょうね。。。

一番ガッカリしたのは、本人がどうこう、ではなくて「動物を扱うプロの立場の人」が現実にはここまで認識が低いという事実でしたけどね。

全ての人がそうではないと思うのですが、この問題はどこから手を付けたら解決するんでしょうか。。。

良い方法があれば教えてほしいです。

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2015年8月21日 (金)

子犬を探す・ブリーダーを探す

新たな子犬を探している人とやりとりをしていたのですが、ちょっと疲れました、、、というか、あらためて考え込んでしまいました。

時折ブリーディングする私の立場でいろいろと言う(書く)のは時に憚られるのですが、今回のことで痛感したことがひとつ。

これだけ情報が手軽に手に入る世の中になったというのに、子犬をブリーダーから買うこと、そもそもその「繁殖」(ブリーディング)の事となると一般のみなさまは、繁殖やブリーダーということに関してどうやらかなり無知なのではないか? ということ。

子犬はどこで迎えるのがよいのか

良いブリーダー(繁殖者)とはどうあるべきか

その前に繁殖の本質はどういうことなのか

動物関係の仕事をしている人でさえ、どうやらこのへんに関してあまり知識がないような??? もしかしてほとんど関心がない?

メールのやりとり、私ばかりが一生懸命でなんだか空回りしているような気がしてしまいました。相手にしてみたら、なにをそんなに必死に? と思って呆れていたのかも。。。

ブリーダー崩壊とか、繁殖場閉鎖でレスキューが入ったりしてネットでも話題になったりするとパピーミルがどれだけ悲惨かとか、たくさんの犬を抱えた繁殖場は間違っているという情報が駆け抜けるわけですが、そういったことも全く気にならない(目にもとまらない?)

あるいは、知識・情報としてはなんとなく知っているけれど自分には関係ないと思っているのか?

よくわかりません。。

年中子犬がいる、あるいはちょっと待てば子犬がすぐ手に入る

売れ筋の小型犬から珍しい犬まで、いろいろ犬種を取りそろえて繁殖している

トイプードルはタイニーとかティーカップ

同じ牝を毎回シーズンごとに産ませるので、ほぼ半年ごとに子犬が手に入るし、数がいるから子犬も自由に選べそう

細かいことは詮索せず、お金さえ払えばどんなに遠くでも飛行機で送ってくれる

欠点はありません、と書いてある

こういうのがいいブリーダーなんでしょうね、世間では。(呆)

プードルミックス、しかも、遺伝性疾患にも配慮してミックスを作る

遺伝性疾患については多少知識がありそうだけれど、証明書はあるのかどうか不明だったり

一般の人たちが無知なことを利用して(?)とってつけた知識やそれっぽく聞える屁理屈で相手を上手に言いくるめる。

チャンピオンだドッグショーだと、一般の人たちにはあまり馴染みのない事を語って、本当はたいしたことないのに、自分たちは特別である、あるいは凄いと思わせたり。(苦笑)

犬種標準って何でしょうか?

ショーって何でしょうか?

ショーに参加していれば良いブリーダーなんでしょうか??

ショーブリーダーを語ったパピーミルなんてのも、本当に世間には存在するわけで。。(嘆)

子犬を迎える時は冷静に考えてほしいです。

誰もが冷蔵庫やエアコンといった家電製品を買う時に、メーカーや製品を比較して、価格も検討してじっくり選びますよね?

それなのに、どうして子犬(命)の売買となるとお花畑みたいなメルヘンちっくなホームページで簡単にコロっとやられて、簡単にポチっとやって買っちゃうんでしょうか?

目が合ったからとか、運命を感じたとか、理由はなんであれ、どうして「気軽」に衝動買いみたいにホームセンターなどで買えるんでしょう?

これから10年、15年、生活を共にする「命」です。

簡単に売買できるものではないはずだと思いませんか?

私はあくまでも「私個人の考え」でモノを言っていますから、世の中の全ての人が私の考えと同じではないと思いますし、全てに同調してくれとも思いません。

でも、本当によくよく考えてほしいのです。

ただ子犬を産ませて売っていれば、世間的には全て「ブリーダー」です。でも、いろいろなブリーダーがいるんです。本当に何が良いのか考えてほしいです。

その前に、流通商品として子犬という生き物(命)を、お金を稼ぐという目的ために繁殖するって倫理的にどうなんでしょうか?

子犬は、消費される商品なんでしょうか。

職業として「ブリーダー」というのはアリなんでしょうか。

一部、特に動物愛護関係の意識のある人たちの中には、ブリーダーという存在を毛嫌いしているのか、全てのブリーダーは悪、というような言い方をする人たちも時にいます。

こういう人たちも、本当の意味での「繁殖とはそもそもどうあるべきか」「よいブリーダーというのは、どういうブリーダーのことなのか」をご存知ないのだろうと思います。

ここまで書いていて、前々から感じていたのですが、日本の場合はもう子犬という「命」がある意味大量生産されて店頭やホームページにたくさん「陳列」されて、そこから買うという行為が、一般的に疑問を持たないくらいにあまりにも当たり前過ぎることになっているのではないか?

当たり前になりすぎているから、売れる商品としての子犬を繁殖するコマーシャルブリーダーに関しても何も疑問を感じないのか。

本当に良いブリーダーという、良い見本があまりにも日本には少なすぎるのではないのか。

海外でも、良いもの、悪いもの、どちらもあるのですが、少なくとも海外では「良い見本」が比較的容易に見つかるし、珍しくなかったりする。

日本の場合、ブリーダーとなると「悪徳ブリーダー」がやり玉に上げられることが多い反面、本当に「良いブリーダー」が話題になることがあまりにも少ないのではないか。。。

特定の「犬種」にこだわって、信念をもって一生懸命やっている「良いブリーダー」が、真面目な故に正直で、なおかつコマーシャル(金銭目的)ではないが故に宣伝も控えめ、あるいはほとんどしない、ということはよくあります。

このような目立たない小規模で真面目に取り組むブリーダーから本当は子犬を譲ってもらうのが一番良いのだけれど、往々にして金銭目当てや小遣い銭稼ぎで産ませている所の方が宣伝も上手、ホームページもおキレイで目立って商売上手いな、って感じだったり。

そうなると、みなさんおキレイなサイトや、夢見る夢子のようなメルヘンなブログ、あるいはお花畑な内容にすぐ心ときめいちゃうんでしょうね。

真面目にこだわりと信念をもって特定犬種に取り組んでいるブリーダーは、いろいろな意味で案外変人だったりします。人との付きあいも苦手だったり。

そうなると、余計に「売らんかな」ブリーダーの方が有利なんでしょうね。

私は文章力もなく、あまり説得力もなく、うまくまとめられずに感じたことを羅列しただけですが、どうか本当に、本当に考えてほしいです。

資料がやや古いのと(子犬を離す時期とか。これについても機会があれば書きたいです)日本の事情とは違う部分があるのですが、北米ではこのくらいがごく普通です。参考にしていただけるとありがたいです。

ブリーダーへの質問表

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2015年7月16日 (木)

なんとかならないのかな、、、

注意:これから先の内容は、すでに産まれてすでにどなたかに飼われている犬たちには何の罪もありません。そのような子達を責めているのでは決してありませんので、どうか誤解なきようお願いいたします。

動物病院でパピーのしつけ教室を時折やらせてもらっているのですが、時々、、、いや、年中、なんとかならないのかな、、と思うことが多々。

「なんとかならないのか」と感じるのは、子犬を「買う前」に犬が欲しいという人をどのように指導するか、です。

指導、なんてちょっとおこがましくてエラソーなのですが、とりあえず最低限の知識を持ってほしいのです。

しつけに関しては、あとからでもある程度なんとかなるけれど、肝心の「子犬」そのものは後から「これだめでしょ」とは言えないのが実は辛かったりするわけで。(汗)

どこから、誰から、どういう子犬を買う(迎える)べきか 

ブリーダーはどうやって選ぶか

欲しい犬は実生活の家族構成、スタイルに合っているのかどうか

そういった最初の一歩がどうにもこうにも、というケースがけっこうあったりするわけです。

昨今少なくないのが、いわゆる「一代ミックス」 えぇ、平たく言ったらごめんね、単なる「雑種」でして、それをお金出してショップやブリーダー(ナニがブリーダーだよ! との心の声/怒)から買ってきちゃう。

何をどう言われてそのような子犬にするのかわからないのだけれど、店や繁殖屋は営業トークが上手いのかな。。

申し訳ないけど、これ、両親犬の「悪いところ取り」したでしょ、みたいな気質・性格の子犬が来たりすると「なんでこうなるかな」と思ってしまったりするわけです。

ハプニングで一代ミックスが出来ちゃった、なら仕方がないけれど、わざわざ作って売っている店や繁殖屋はマトモというレベルから外れているのだ、という認識くらいはもってほしいです。
どんなに良いことを言って、良いブリーダーぶっていても、その人たちの目的はお金であって、子犬は単なる商品にしかすぎないのですから。

かと思えば、初めて犬を迎えるという人がハイパーな大型犬選んだり、犬初心者にはちょっと難しいかもしれないという犬種を連れて来ることもある。

いや、私が相談されたら少なくともその犬種はオススメしないけどな、、、という感じなんだけど、まぁ、このへんは本人(や家族)の希望があったりするんでまた難しいところでもあるんですがね。

あとは、巷でよくある「小さい自慢」のトイプードルよりちっこい、、、、すみません、、、ムシみたいな子犬。。。

悪いけど、私の目から見てまず健全じゃないわけですよ。毛はスカスカで耳が頭の上から生えてたりして。。

嬉しそうに「ティーカップなんです♫」などと言われてしまうと、私には返す言葉すらなく、なおかつ「プードルって白いのもいるんですねぇ!?」と、真面目に驚かれると本当に困ってしまうわけです。

なんとかなりませんかね? これ。

動物病院には、犬や猫を手にしてから皆さん来られるので、飼う前の人たちにお話しするチャンスなんて全くないわけです。

もう世の中、犬が欲しけりゃペットショップへ、というのが極普通に当たり前になっているのでショップで買うなとは言いませんが(本音では言いたいけど)少なくとも選んでほしいし考えてほしいです。

ショップだめ、というインフォメーションを持っている人はブリーダーの所へ行くけれど、そのブリーダーにしてもピンキリなことをあまりご存知ない。ほんっとに知らなさすぎる。

インターネットで検索して、小奇麗なホームページ、歯の浮くような素敵な文章、頭ン中お花畑でしょ?なブログを見てホイホイ引っかかってしまう。

欲しい時にいつでも子犬がいる、あるいはちょっと(長くて数ヶ月)待てば子犬がすぐ産まれてくるようなブリーダーは、買い手にとって都合が良いブリーダーであって、真に良いブリーダーかどうかはわからない。っていうか、そんなに年中子犬がいるってどういうこと? って考えようよ。

小学生くらいから地道に教育しないと無理なのかな。

閑話。

なんと早いもので、皿ちゃんの子犬達、先日1歳になりました。

みんな無事に元気で1歳。ありがたいことです。

現場での修業を兼ねて今月はティナ連れてショーに行って、いろいろ課題が見つかったりしているのですが、しばらくお休みです。

Tina_puppy

バンバン切りまくったパピーから大人のスタイルに変更したので、しばらくは毛を育てないと。。

それにしてもパピークリップ、それもスタンダードのパッツリ切ったパピーはやっぱりいいなぁ。管理とドライヤー考えると本音ではイヤにもなるんですが、このスタイルはやはりとても好きです。

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2015年3月29日 (日)

日本のスタンダードプードル

ふとしたことがあって、先日来、古いスタンダードプードルの血統を辿っています。

日本にはコレといったデータベースもないし、系統をきちんと把握したような資料もないのが現状。

アメリカには Poodle Health Registry という大きなオンラインデータベースがあるのですが、驚くべきことにそこで日本の古い犬達の名前も少しですが見ることができます。

日本には正確に、いつ頃スタンダードプードルが入って来たのか詳しいことはわかりません。

古い書籍(愛犬の友 犬種別シリーズ プードル、昭和50年=1975年発行)を見ても、出ている内容はトイプードルに特化したような形で、スタンダードプードルについてはほんの数行というありさま。

ほんの少ない記述によれば、昭和26年(1951年)関東ではブラックのスタンダード、関西ではホワイトのスタンダード(Puttencove 系)が輸入された、としかありません。Puttencove の犬は2頭輸入されたようですが詳細がわかりません。

以下、本書よりその記述をコピーします。

「日本へは、このプッテンコブ犬舎から二頭の犬が輸入されましたが、残念なことに近親に近親を重ねて犬質をおとしてしまいました。

 関西地方には、この系統のものがまだ相当残っているのです。黒色のものが二,三輸入されましたが、現在では一向に姿をみせません。」

 -- 永野泰「プードルの発展史」

同じく別ページで永野氏は、こう書いています。

「昭和二六年の秋(故木下豊次郎老)が、東京にすばらしいプードルがいるので見に来ないかというので、<中略>二頭のミニチュア・プードルを拝見しました。<中略> その後関東では、野田兵一郎氏の(黒のスタンダード)<中略> 関西では、伊東民雄氏の(白のスタンダード、プッテンコーブ系)<中略>等が輸入され、日本のプードル界にもようやく黎明期がやってくることになったのです。

 トーイ・プードルが輸入されたのはずっとあとで、昭和三十年代に入ってから、<以下略>

 -- 永野泰「日本の発展史」

私がショー関係の資料など、手持ちの古い資料をひっくり返しても、1980年代初頭あたりが一番古いものです。

Puttencove まで辿れないにしても、昔から気になる犬舎名をもつスタンダードプードルがいました。

Wakayama Imai というのがその犬舎名。

名前のとおり、和歌山在中のイマイ・トシユキ氏がブリーダーです。

古い犬の血統書の末尾(3~4代祖あたり)に、この犬舎名をもつ犬の名が記載されていることがあり、菜々子(1990年産まれ)の血統書にも母方曽祖母に「Balmy Of Wakayama Imai」という名があります。

数少ない手持ちの資料などで調べた結果、曽祖母の Balmy は1980年産まれ。

他にWakayama Imai の犬舎名をもつスタンダードのうち、数頭はJKCチャンピオンになっています。

和歌山のイマイさんは、どうやら1970年代後半から1985年くらいにかけてスタンダードプードルの繁殖を手がけていたようです。

この犬達の先祖についてモトをたどって行くと、一部はカナダの古い犬舎、Torbec に行き着きます。

Torbec は1960年代後半から2012年頃まで繁殖をしていたようで(最近やめたという話をどこかで読んだような?)データベースを調べるとそこに登録されている犬の数だけで、なんと2100を軽く越えていました。

Torbec は主にアプリコットとブラックを繁殖していて、私がもっているイメージも、Torbec = アプリコット。以前はインターネットにサイトがあったのですが、先日探した限りでは、サイトにはアクセスができなくなっていました。(おそらくドメイン使用期限が切れてそのまま)

1970年代に、ある人がTorbec から犬を輸入したそうで、その時の犬の一部が(たぶん。何頭輸入したかは不明)Wakayama Imai で使われたようです。

菜々子の母方曽祖母にあたる、この Balmy の父方祖父はそういうわけで Torbec からの輸入犬、母は、とある長年スタンダードを手がけている日本のある犬舎で、そのもともとはアメリカからの輸入犬。その父方はハワイ時代の古い Alekai 犬舎(今の Ale Kai とはやや異なります)母方はずーっと辿って、Blakeen にたどり着き、その先はもうどこの国か(たぶんドイツ?)わからないほどの古い犬達になります。

一番古く辿れた犬で、1899年産まれ。

凄いねぇ、、、いろいろな意味で。

ただ、菜々子の母方の血統は、6代前の「Eliza Peace Of Sharp House Arai」を最後に辿れなくなっています。

それはともかく、さてはて、その Wakayama Imai とその時代。

血統を見ていくと特に当時(1970年代)は本当に犬がいなかったようで、親子がけなんて普通に(?)やられていたようです。おそらく、選択肢がない中でのことだったのではないかと思われます。

もっとも、このくらいの時代までは今ほど遺伝に関する科学的な解明が十分にされていない時代だったこともあり、北米などでも親子・姉弟・異父母兄弟・親孫という極近親で掛け合わせるブリーダーがまだまだいた頃でもありますが。

Wakayama Imai を追っていると、どうもスタンダードプードル専門だったというのではなく、もしかしたら、いわゆる犬屋さん(畜犬商)だったのかもしれません。スタンダードだけでなく、全く系統の違う別犬種でも、この犬舎名をもつものが2,3みつかったからです。

それにしても、当時(1970年後半~80年初頭)数頭をショーに出してタイトルを取っていた、ということも驚きです。

この頃ショーに出ていたスタンダードというと、少数ながらアメリカからの輸入犬たちと一部の国内繁殖犬くらい。アメリカからの輸入が増えるのは、1980年に入ってからになります。

というわけで、ここ数日ありとあらゆる検索やら、自己所有の古い雑誌、血統関係資料など漁っていましたが、Wakayama Imai については一部しかわかりませんでした。

もしも、どなたか古いスタンダードプードルの血統書、資料、雑誌記事などをお持ちで、そこに「Wakayama Imai」の犬舎名をもつ犬がいたら是非お知らせください。

血統背景を探しているのは「Kuno」「KItten」(共に登録は1978年)「Kewpie」(1980年生まれ、登録1981年)「Cetus」「Bill」「Ram King」(それぞれ登録1981年)「Tom」(登録1983年)「Girl」(登録1985年)の各 Wakayama Imai スタンダードプードルです。

Eliza Peace Of Sharp House Arai(1970年代?)についても両親犬など、資料があれば知らせていただけると嬉しいです。

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2014年11月25日 (火)

犬を巡る問題

流行の小型犬が大量に河川敷や山中などに遺棄されていた事件。

各方面からいろいろ批判的な報道や意見があるのだけれど、生産業者や流通業者だけを責めるのではなく、これは我々ひとりひとりがもっと根本的なところから考えなくてはいけないのではないかと思うんですが。

前にも書いたかもしれないけれど(すみません、記憶喪失)「店内に子犬・子猫○○匹!」といったようにたくさんの子犬や子猫がいる店や「常時子犬がいます」「繁殖場直販なので格安」というような宣伝をどう思うか、考えるか。

子犬がほしいと思った時に、大きな店舗に行けば何種類もの子犬がたくさんいて、その中からかわいくて幼い子を好きに選べる。

「常時」子犬がいる繁殖者(繁殖場)だから、待たずにすぐに子犬が手に入る。

便利ですよねぇ。楽だよね。探す手間もあまりかからないから。

でも、そこにいるのは犬であれ猫であれ「命」と感情のある生き物であって、そもそも大量生産されるような品物と同じに考えて良いのか?

アウトレットやコンビニで手軽に欲しいモノを手に入れるのとは訳が違う、ということに買う側ももっと気付いてほしい。

看板に書かれたような数字の数の子犬や子猫、「常時」いる子犬たち、それらはどうやって生み出され(作られ)ているのか、その裏側をもっともっと想像してほしいです。
店にいる大量の子犬達の管理だって、どのようにされているのでしょう?

ネットなどで劣悪な環境の繁殖場の現場の画像を見たことがある方も多いと思うし、今回のような事件が起きると、いわゆる「悪徳」業者がどれほど酷いのか、ペットショップの裏側や流通の問題について、ここぞとばかりにオカシイ・ヒドイという話が出て来ているけれど、これはもう本当に以前から何度も繰り返されてきた話題でしょ。

何度も何度も、悪徳業者がどーの、オークションがどーの、パピーミルがどーの。

それでも、なぜ未だに子犬の大量生産と大量消費(たぶん)がなくならないの?

それって、子犬を買う側(消費者)である私たちにも問題があるからではないのかしらねぇ。

作る方が悪い、売る方が悪い、ペットショップはなくせと、相手を責めるのは簡単だし楽だけれど、自分たちはどうなのか。

そういう所で子犬を買う人が減らないから、ビジネスとして延々と成り立っているわけでしょ。

売れるから作る。商品として流通システムが確立されているから生産者も減らない。

子犬は材料を仕入れて機械で作れるモノではなく、その子犬を生み出す別の命があって、その生産能力には限りがある。

生産能力が落ちたりなくなったりしても、その命はそこで終わらない。

生産できなくなった子犬の命のモトの命はどうなっていくのか。誰がどう支えているのか。残りの余生をどう過ごして行くのか。

犬と暮らしたことがある人であれば、誰でも犬という生き物がどれほど感情豊かで個性にあふれる愛すべき存在であるかがわかっていると思います。

目の前のその愛おしい子の親はどこでどうしているのか、どういう暮らしをしているのか。

そういったことを本気で考えて、売れるから作るというこの単純なビジネスのあり方は本来間違っていると気付かない限り、犬の繁殖にまつわる悲しい出来事はなくならないはずです。

ショップの店頭、特に「店内に子犬・子猫○○匹!」「常時子犬在舎」というところからは買わない。

繁殖場直販 という所も避ける。(大根やキャベツとは違いますから!)

買う人がいなくなれば、こうしたビジネスは衰退するはず。

すぐにはなくならないかもしれないけれど、徐々にでも、このマーケットはみんなで小さくして行かないと犬達が苦しむような状況は決してなくならないと思います。

子犬を手に入れるには時に待つこと、時間がかかることを理解するべきだし、その待っている間に犬について学んだり、ブリーダーの見極めといった勉強ができるのではないかしらね。

ブリーダーから買いましょう と言うけれど、ブリーダーもいろいろいるのでね。(苦笑)

一見良さそうに見えても、実はショップに子犬を卸したりオークションに流す個人ブリーダーもいるし、目先の小遣い稼ぎしか考えていない人もいる。

ショーブリーダーという名のパピーミルもどきもいるし、いいことはたくさん言うけれど根本的にビジョンがないとか、実はわかった顔して何も本質的なことがわかっていないブリーダー様とか。(苦笑)

まぁ、このへん突っ込んだらキリないし、私の立場であれこれ言うのはやめておいた方が良さそうなのですが。(苦笑)

いずれにしても「ブリーダー」は私も含めてある意味変な人や一癖も二癖もある人が多いですし、ブリーダーをどう見極めるかはこれはこれで難しい問題であることも確かなんですけれどね。

「世の中で一番信用できないのはブリーダーだ」というのは、私が一番信頼しているブリーダー(リアンの親元)の名言ですが。(爆)

閑話。

先日馬房から顔を出していたこの子。

Makoto

名前はわかりませんが、前髪パッツリで、まるで楳図かずおのまことちゃん(古っ)みたいでかわいいです。

馬の世界も、特に競走馬とかいろいろあるようですが。。。

彼らの場合は犬と違って、産業動物になるのかな。

最終的に馬肉という形で還元されていったりもするので(私は好んで食べませんが、犬達はたまにお世話になっています)犬とは違った部分がありますけれどね。

あぁ、思い出した。昔、もう20年くらい前の話だったと思います。
アメリカで某大手流通業者がペット販売展開をしようと考えたことがありました。大手ですから、ほぼ全米で。
そして、この計画はほどなくして頓挫して、話がなくなってしまったのです。
なぜか?
消費者からの強い反発があったから。
アメリカはとにかく消費者が強い。彼らに嫌われたらビジネスができなくなります。
もちろん、だからアメリカの消費者、ペットの飼い主が賢いという話ではないですよ。(苦笑)
アメリカのショッピングモールにも普通にペットショップがあったりするし、そこに並んでいる子犬達の質は正直あまりよろしくないし、そして大規模なパピーミルもたくさん存在しています。
いわゆる悪徳ブリーダーだの、バックヤードだの、ショーブリーダーを語った小遣い稼ぎ(いわゆるコマーシャルブリーダーってとこかな)といった、よろしくないブリーダーもたくさんいます。
問題の根っこは日本とあまり変わりません。
しかし、良識的な人たちがいて、彼らが声を大にして反対して某老舗流通業者をギャフンと言わせる力も持っているというのが日本とは違うところかもしれません。
参考(?)までに、今年5月に交配でアメリカに行った時に中継地点にしたシカゴ郊外にあったペットショップです。

Shop
皿を連れてお散歩がてら通りすがった時はすでに閉店していたので詳しい様子はわかりませんでしたが、奥の壁際に並んだケースに子犬がたくさんいるようでした。嘆かわしいです。
私なら窓に書いてある「finest」を「worst」に書き換えてやりたいかも。

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