NHKの番組
追跡A to Z、ゆうべの放送で今の日本の犬猫の問題を取り上げていました。
んー、前にも書いたことがあるけれど、ある意味ニワトリと卵の問題な部分も取り上げていましたね。
需要があるから、それに沿った商品(子犬)を乱造する業者、知識がない上に手軽にネットで通販できるから買う飼い主(消費者)。
今回の番組で「偉いぞ」と思ったのは、はっきりと元業者に「買う方が馬鹿」と言わせたこと。
そう、悪いけれど買う側(飼う側)も本当に無知すぎると思います。
ちょうどナンタラカップ・プードルを取り上げたところでの話でしたけれど、常々私も思うし時に言っている(書いている)のですが、トイプードルは、トイプードルという規定内であれば、それで十分小さいのです。それ以上小さい犬が欲しければチワワにするか、あるいは縫いぐるみにしてほしい。
犬屋の宣伝や飼い主のブログ、SNSなどを見ると、いかに小さいか(体重が軽いか)のチビ自慢みたいな感じがありますが、プードルは体重で規定されている犬種ではないのです。
ひとつだけ、ちょっとくくりかた違わないか? と思ったのが、飼い主に噛みつく問題犬のところ。
生後4週間で引き取られたというのはもちろん、かなりの問題ですが、それと飼い主にあそこまで噛み付くのは、問題の根がやや違うと思います。
私は個人的に、そのくらいの週齢で引き取られた犬を飼っていた人たちとその犬達を知っていますが、あの週齢だと人に対してというよりも他犬に対しての社会性のなさから、犬同士の大きな問題を抱えることの方が行動学上でも常ですから。
まぁ、そのへんの認識の誤解(やや性急に幼い子犬との問題に結びつけた)はともかく、日本における「小さければ or 幼ければよりカワイイ」という意識がもたらす問題を伝えたことは評価できると思います。
いずれにしても、犬や猫を買う(飼う)ということはその命の面倒を一生見る覚悟をする、ということなので、私たちはその重さをもっと認識するべきですよね。
そしてその「命」が今の世の中でどう取り扱われているのかの問題をきちんと見極めて、買う(飼う)側は本当に冷静に判断をするべきだと思います。
これは、繁殖も同じ。
真面目に真剣に考えれば、安易なことはどちらもできないはずだと感じます。
ずっと以前から繰り返される同じ問題。。
今年はもっと日本が賢くなるといいのですが。。。
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