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2015年8月21日 (金)

子犬を探す・ブリーダーを探す

新たな子犬を探している人とやりとりをしていたのですが、ちょっと疲れました、、、というか、あらためて考え込んでしまいました。

時折ブリーディングする私の立場でいろいろと言う(書く)のは時に憚られるのですが、今回のことで痛感したことがひとつ。

これだけ情報が手軽に手に入る世の中になったというのに、子犬をブリーダーから買うこと、そもそもその「繁殖」(ブリーディング)の事となると一般のみなさまは、繁殖やブリーダーということに関してどうやらかなり無知なのではないか? ということ。

子犬はどこで迎えるのがよいのか

良いブリーダー(繁殖者)とはどうあるべきか

その前に繁殖の本質はどういうことなのか

動物関係の仕事をしている人でさえ、どうやらこのへんに関してあまり知識がないような??? もしかしてほとんど関心がない?

メールのやりとり、私ばかりが一生懸命でなんだか空回りしているような気がしてしまいました。相手にしてみたら、なにをそんなに必死に? と思って呆れていたのかも。。。

ブリーダー崩壊とか、繁殖場閉鎖でレスキューが入ったりしてネットでも話題になったりするとパピーミルがどれだけ悲惨かとか、たくさんの犬を抱えた繁殖場は間違っているという情報が駆け抜けるわけですが、そういったことも全く気にならない(目にもとまらない?)

あるいは、知識・情報としてはなんとなく知っているけれど自分には関係ないと思っているのか?

よくわかりません。。

年中子犬がいる、あるいはちょっと待てば子犬がすぐ手に入る

売れ筋の小型犬から珍しい犬まで、いろいろ犬種を取りそろえて繁殖している

トイプードルはタイニーとかティーカップ

同じ牝を毎回シーズンごとに産ませるので、ほぼ半年ごとに子犬が手に入るし、数がいるから子犬も自由に選べそう

細かいことは詮索せず、お金さえ払えばどんなに遠くでも飛行機で送ってくれる

欠点はありません、と書いてある

こういうのがいいブリーダーなんでしょうね、世間では。(呆)

プードルミックス、しかも、遺伝性疾患にも配慮してミックスを作る

遺伝性疾患については多少知識がありそうだけれど、証明書はあるのかどうか不明だったり

一般の人たちが無知なことを利用して(?)とってつけた知識やそれっぽく聞える屁理屈で相手を上手に言いくるめる。

チャンピオンだドッグショーだと、一般の人たちにはあまり馴染みのない事を語って、本当はたいしたことないのに、自分たちは特別である、あるいは凄いと思わせたり。(苦笑)

犬種標準って何でしょうか?

ショーって何でしょうか?

ショーに参加していれば良いブリーダーなんでしょうか??

ショーブリーダーを語ったパピーミルなんてのも、本当に世間には存在するわけで。。(嘆)

子犬を迎える時は冷静に考えてほしいです。

誰もが冷蔵庫やエアコンといった家電製品を買う時に、メーカーや製品を比較して、価格も検討してじっくり選びますよね?

それなのに、どうして子犬(命)の売買となるとお花畑みたいなメルヘンちっくなホームページで簡単にコロっとやられて、簡単にポチっとやって買っちゃうんでしょうか?

目が合ったからとか、運命を感じたとか、理由はなんであれ、どうして「気軽」に衝動買いみたいにホームセンターなどで買えるんでしょう?

これから10年、15年、生活を共にする「命」です。

簡単に売買できるものではないはずだと思いませんか?

私はあくまでも「私個人の考え」でモノを言っていますから、世の中の全ての人が私の考えと同じではないと思いますし、全てに同調してくれとも思いません。

でも、本当によくよく考えてほしいのです。

ただ子犬を産ませて売っていれば、世間的には全て「ブリーダー」です。でも、いろいろなブリーダーがいるんです。本当に何が良いのか考えてほしいです。

その前に、流通商品として子犬という生き物(命)を、お金を稼ぐという目的ために繁殖するって倫理的にどうなんでしょうか?

子犬は、消費される商品なんでしょうか。

職業として「ブリーダー」というのはアリなんでしょうか。

一部、特に動物愛護関係の意識のある人たちの中には、ブリーダーという存在を毛嫌いしているのか、全てのブリーダーは悪、というような言い方をする人たちも時にいます。

こういう人たちも、本当の意味での「繁殖とはそもそもどうあるべきか」「よいブリーダーというのは、どういうブリーダーのことなのか」をご存知ないのだろうと思います。

ここまで書いていて、前々から感じていたのですが、日本の場合はもう子犬という「命」がある意味大量生産されて店頭やホームページにたくさん「陳列」されて、そこから買うという行為が、一般的に疑問を持たないくらいにあまりにも当たり前過ぎることになっているのではないか?

当たり前になりすぎているから、売れる商品としての子犬を繁殖するコマーシャルブリーダーに関しても何も疑問を感じないのか。

本当に良いブリーダーという、良い見本があまりにも日本には少なすぎるのではないのか。

海外でも、良いもの、悪いもの、どちらもあるのですが、少なくとも海外では「良い見本」が比較的容易に見つかるし、珍しくなかったりする。

日本の場合、ブリーダーとなると「悪徳ブリーダー」がやり玉に上げられることが多い反面、本当に「良いブリーダー」が話題になることがあまりにも少ないのではないか。。。

特定の「犬種」にこだわって、信念をもって一生懸命やっている「良いブリーダー」が、真面目な故に正直で、なおかつコマーシャル(金銭目的)ではないが故に宣伝も控えめ、あるいはほとんどしない、ということはよくあります。

このような目立たない小規模で真面目に取り組むブリーダーから本当は子犬を譲ってもらうのが一番良いのだけれど、往々にして金銭目当てや小遣い銭稼ぎで産ませている所の方が宣伝も上手、ホームページもおキレイで目立って商売上手いな、って感じだったり。

そうなると、みなさんおキレイなサイトや、夢見る夢子のようなメルヘンなブログ、あるいはお花畑な内容にすぐ心ときめいちゃうんでしょうね。

真面目にこだわりと信念をもって特定犬種に取り組んでいるブリーダーは、いろいろな意味で案外変人だったりします。人との付きあいも苦手だったり。

そうなると、余計に「売らんかな」ブリーダーの方が有利なんでしょうね。

私は文章力もなく、あまり説得力もなく、うまくまとめられずに感じたことを羅列しただけですが、どうか本当に、本当に考えてほしいです。

資料がやや古いのと(子犬を離す時期とか。これについても機会があれば書きたいです)日本の事情とは違う部分があるのですが、北米ではこのくらいがごく普通です。参考にしていただけるとありがたいです。

ブリーダーへの質問表

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コメント

本当にねぇ・・・困った世の中です。
犬を飼いたくなったらもうすぐに飼いたい!!!
わかりますけどね・・・その情熱は・・・
欲しい物がすぐに手に入る世の中ですから、犬や猫だって同じ?
いくら命なんだから物じゃないんだからと言ってもわかってもらえないのです。
そして子犬神話・・・ヨチヨチ歩きの子犬から飼わないと懐かないとか?絶対にそんなこと無いし、子犬だからこそゆっくりお母さん犬と触れ合って心も体もしっかり育って欲しいと私は思います。45日過ぎたばかりで親と即離され、兄弟と触れ合うことも出来ず、人間は都合の良い時しかかまってくれなくて、どんなに良い血統だったとしてもまともに育つわけ無いし問題行動で結局自分にのしかかる・・・保健所に持ち込まれる命は減らない。
私はスタンダードプードルを飼いたいです。メルが可愛いからまた飼うならスタンダードプードルが良いです。そして譲っていただくなら羽生さんからしか考えていません。
羽生さんが繁殖しないならメルが最後の犬です。
待って待ってそしてもしも繁殖が無かったら諦めます。
スタンダードプードルが大好きだから、安易な繁殖をする所から2度と買わない!そう決めています。
先月たった1年と4ヶ月しか一緒にいられなかった、保健所から引き取った黒柴の雑種が推定16歳で亡くなりました。
ぽっかりと心に穴が空いてさみしくて仕方がありません。
老犬であっても飼い主と認めた相手には忠実で甘えて可愛かったです・・・懐いてくれるのです。安易な繁殖者から買うくらいなら保健所からひとつでも命を救って貰いたいと願います。
安易な購入者が安易な繁殖者を増やし、粗末にされる命を増やしてしまうのだと思います。
でも日本には羽生さんの様なブリーダーさんはなかなかいらっしゃらないですね・・・

投稿: 本庄 | 2015年9月 5日 (土) 16:32

本庄さん、私の繁殖は置いといて、、、(汗)

日本だけの問題ではないにしても、命を巡る問題はいろいろと本当に難しいです。
繁殖という現場はそれに加えて、また難しい問題がたくさんつきまとってきます。
どの面を見ても、なかなか皆が納得できる100%の答えはないような気もしますよ。

投稿: 羽生 | 2015年9月 7日 (月) 21:45

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