貝殻浜
横浜市の「鶴見川」は決してキレイな川ではありません。
上流、それも川の水源まで行けばとてもきれいなのでしょうが、私が知っている鶴見川は下流近く〜河口付近なので人工的に整備されてあまり自然も感じられない姿ばかりです。
そんな鶴見川の河口付近に貝殻浜と呼ばれる不思議な場所がありました。
いや、ありました、、というか、今でもあるんですが、以前私が知っていた貝殻浜と今のそれとはだいぶ趣が変わってしまいました。
場所は、JR鶴見線の国道駅から歩いて近く。
このへんはもともと古い漁師町で今でも魚河岸があり、旧東海道を歩くと昔ながらの雰囲気が漂う、ちょっと懐かしいレトロな雰囲気がする場所です。
歴史でおなじみの「生麦事件」の現場のすぐそばに貝殻浜があります。
名前は「浜」ですが、そこはまだ海ではないので(海水は入ってきますが)実際は河原です。
その名の通り、一帯がたくさんの貝殻で覆われていてその場所は貝殻で白くなっている、ちょっと不思議な場所です。
たまたま用事でこの貝殻浜近くに来たので、立ち寄ってみました。

今回撮った画像ではこんな感じですが、以前はもっともっとたくさんの貝殻で一帯が埋め尽くされていました。
実は、この貝殻浜の変化には数年前から気づいていました。
首都高速横羽線の鶴見川にかかる橋から、遠くに貝殻浜近辺が見えるのですが、なんせ運転しながらなのでじっくり見る訳にはいかず(苦笑)もしかして貝殻浜がなくなっている? と、ちょっと心配していたのです。
今回行ってみて、全くなくなってはいませんでしたが、以前とはすっかり姿を変えているのに驚くと同時に、ちょっとした寂しさも感じました。
貝殻浜は、いつの間にかきれいに整備されていました。
周囲に雑然と並んだバラックや古い家屋や、岸辺につながれていた舟などがなくなり、きれいな遊歩道が整備され、貝殻浜の一部が干潟として残されているだけになっています。
生麦の旧東海道からこの貝殻浜に入るには、もしかしたらもっとわかりやすい道筋があるのかもしれませんが、以前私が行った時は、1人2人くらいしか通れないような細い細い路地、それこそヨソの家の軒下を通るような感じで抜けて行きました。
浜周囲には、大潮や台風になったら水没するのではないか? というくらい、建物半分くらいが川に入り込んでいるような感じでバラックや家がいくつも建ち並んでいたものです。
以前、人に聞いた話では、この場所は国土交通省だか何だか、そういった管轄の土地で本来は家を建てたり住んだりしてはいけない場所だとのことでした。
いつからかはわかりませんが、戦後の混乱に乗じてなのか、いつの間にやらこうして川ギリギリまで家が建ち並んでしまい、違法建築とは言え、その既成事実のためにどうしようもないと。。。
ここまで整備されるにあたっては、いろいろと地元でもあったのでしょう。
浜近くで涼んでいた地元のおじさんに聞いたら「これもらってさ」と、親指と人さし指でマルを作って周囲の人たちはみんな立ち退いて別の所に住んでいると教えてくれました。
この貝殻浜に最初に来たのは、たぶんもう10年くらい前だと思います。
当時は菜々子も元気で、一緒に寒い冬の日に往復で8キロ近くを家から歩いたのを思い出しました。
今はもうそんなに歩く元気、ないかも。。。(苦笑)
貝殻浜の昔の画像など、ネット検索すると出てくるかもしれません。
以前行った時に、あの独特の風景の写真を撮っておけばよかったな、、、と、ちょっと後悔です。
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